第28回全国消防ポンプ操法大会の開催決定 ~コロナ禍での開催は危険ではないのだろうか~

防災
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今年は絶対にないと思っていた『あの大会』が正式に開催決定になったようです。関係者の方々は阿鼻叫喚していることでしょう。

令和3年10月29日に第28回全国消防ポンプ操法大会が千葉県で開催されることが決定され、各県においては県消防ポンプ操法大会が開催されることになりました。

消防団員や家族、関係者の方はもちろんのこと、消防団活動に関わりのない方にも疑問が生じているのではないでしょうか。

この時期に開催を決定するなんて、正気の沙汰じゃないのう…!!!

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コロナ禍にあるのに、開催できるの?

新型コロナウイルス感染症の感染者数は以前より減少傾向にあるとは言え、未だに感染者数が報道されている非日常的な生活が続いております。その中で、全国消防ポンプ操法大会を開催する意義はあるのでしょうか。

その答えは、もちろん『NO』です。

消防団関係者以外の方は、「消防ポンプ操法大会とは?」と思われる方が大多数だと思いますので、詳しくは下記をご参照ください。

ポンプ操法とは、「火災現場において1分1秒争う消防活動を、より合理的に、より円滑に行うために欠くことのできない訓練」とされています。

ポンプの取扱いやホース延長の技術向上には役立つ訓練ですが、不要な訓練内容が多くあり、実際の火災現場と大きく乖離した訓練を行います。

全国消防ポンプ操法大会の開催決定に伴う今後の動き

前述しましたように、令和3年10月29日に全国消防ポンプ操法大会が開催されますので、各県の代表チームを選出するため、令和3年8月には県消防ポンプ操法大会が開催されます。その大会に出場するために、「長期間の訓練」を行います。

新型コロナワクチンの接種も、令和3年2月17日から令和4年2月末までの予定とされており、現在は医療従事者等への接種が順次行われております。その後、高齢者・基礎疾患をお持ちの方への接種となりますが、接種開始は令和3年4月以降となります。

つまり、新型コロナウイルス感染症への対策が確立していない状態で、消防団員や関係者は訓練を行うことになります。感染リスクに対する補償はどうなるのか、市町村の担当者に問い合わせてみました。

問1 新型コロナウイルス感染症に罹患した場合、補償はあるのか。

訓練との因果関係を判断し、公務災害を適用することも可能かと考える。

問2 罹患により休職・減収となった場合、何らかの補償はあるのか。

保険商品で自宅療養でも保険給付が受けられるものがあるため、ご自身で検討して欲しい。

嫌な問い合わせをしてしまったと反省していますが、消防団員が希望して大会に出場する訳ではないため、補償はしっかりして欲しいところです。

感染リスクを避ける生活を送っているはずじゃ・・・

大会開催を強行する理由はなんなんじゃ💦

全国消防ポンプ操法大会を開催する理由は 『お金』??

消防ポンプ操法大会への出場に伴い、市町村より消防団へ交付金が支給されます。その交付金により操法大会用ホース等の資機材購入やポンプ車のメンテナンス(改造)を行う消防団もあり、多額の 『お金』 が消防用品関連会社に動くことになります。日本消防協会、消防設備協会、消防関連会社は消防ポンプ操法大会の開催により恩恵を受けることになります。主催である消防庁のOBは、日本消防協会に再就職(天下り)するとの噂もあるため、大会を強行する理由は『お金』なのかもしれませんね。

これはあくまでも私見であり、偏った見解かもしれません。

消防ポンプ操法大会はオリンピックとは異なり、既に設備投資等を行っている訳ではないため、大会を開催しないことによる損失はないはずです。しかし、大会の開催を強行する理由は、根深い繋がりがあるのかと勘ぐってしまします。

現役消防団員100名にアンケート調査した結果

■人口規模 13万人 消防団員数1,600人 調査対象100名

・ぜひ大会に出場したい       3名
・どちらでも良い       2名
・感染リスクがあるため出場したくない      22名
・コロナ関係なしでも出場したくない      71名
・未記入       2名

この集計のとおり、大会への参加を希望していない消防団員が大多数であることが明らかです。それなのに、大会は強行されます。実際に大会に出場する(出場させられる)消防団員の気持ちは無視され、負担ばかり強いられているのが実情です。

9割を超える消防団員がネガティブなイメージを持っているんじゃな!!いい加減に大会自体を廃止すべきなんじゃよ・・・

新型コロナウイルス感染対策と消防ポンプ操法訓練

県消防ポンプ操法大会への出場に伴い、2月末から4月の間に訓練が開始される可能性が高く、既に訓練を開始している消防団もあるのではないでしょうか。

緊急事態宣言が発出されていない地域であっても、各自が活動を自粛・制限した上で社会経済を回す努力を行っていると思います。その中で行われる消防ポンプ操法大会の訓練は、感染リスクは少ないのでしょうか。

その答えは、『NO』であり、必然的に感染リスクは高くなります。

理由としては、次の2点が上げられます。

1 号令・礼式等で大声を出す。

「指揮者が号令」「各隊員が伝達」等で大声を張り上げます。訓練時はマスク着用を義務化すると思いますが、大声を出すことによって飛沫感染のリスクは高くなります。号令や伝達、報告の声が小さいと減点されるため、必然的に大声で訓練を行うことになります。

2 訓練や大会には大人数が集まる。

大人数での集まりを自粛した生活を送っている方が多い中、週に何度も大人数が集合し、訓練を行います。週に4回~5回行われる訓練において、1回の訓練で20~30人の人員を招集します。(使役として準備や片付け、応援のため)

まとめ

今回は令和3年に開催することが決定した全国消防ポンプ操法大会を記事にしております。元々、消防ポンプ操法大会には疑問を持っておりましたが、この新型コロナウイルス感染症が終息していない中での開催決定の判断には、誰もが納得しないのではないでしょうか。訓練中にクラスターが発生した場合、誰が責任を取るのでしょうか。

まだ間に合います。今年の開催は中止にすべきです。

各地域から今年の全国消防ポンプ操法大会の中止を訴えていただければ幸いです。

コメント

  1. […] […]

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